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10月に最もよく読まれた記事は、日本の半導体シェア5%台を憂うもの

10月に最もよく読まれた記事は、日本の半導体シェア5%台を憂うもの

2025年10月に最もよく読まれた記事は、「これでよいのか?日本の半導体市場シェアが単調下落し続けついに5%台まで下落」であった。これは、半導体製品を売買する市場としての日本の世界シェアがWSTS(世界半導体市場統計)で5%台に落ちたことを報じた服部毅氏のブログである。 [→続きを読む]

Intel、2nmプロセスのPC用Panther Lakeの詳細を公表

Intel、2nmプロセスのPC用Panther Lakeの詳細を公表

Intelはパソコン向けにIntel 18Aプロセスを使ったSoC「Panther Lake」を発表していたが、このほどその詳細を明らかにした(図1)。最近のCPUはCPUだけではなくGPU(グラフィックプロセッサ)やNPU(ニューラルプロセッサ)などを集積しており、CPUと呼ぶにはふさわしくないため、SoCと呼ぶ。Panther Lakeは3種類の製品シリーズがあるが、全て同じパッケージ、同じピン配置を採っている。 [→続きを読む]

メモリでSamsungがSK hynixを抜き返す

メモリでSamsungがSK hynixを抜き返す

メモリビジネスでSamsungがSK hynixを抜き返した。2025年第3四半期における決算報告を先週SamsungとSK Hynixがそれぞれ発表、メモリビジネスの売上額をSamsungが明らかにした。それによると、Samsungのメモリ売上額は26.7兆ウォン(1ウォン=0.107円)となりHynixの24.45兆ウォンを抜いた。 [→続きを読む]

AIブーム、熱い活況&戦略的取り組み、Nvidia、SK Hynix、Qualcomm

AIブーム、熱い活況&戦略的取り組み、Nvidia、SK Hynix、Qualcomm

週単位で見ても激しく状況が変化しているAI(人工知能)関連のこのところの動きであり、半導体の視点でも注目せざるを得ないところである。米国の巨大IT企業、GAFAMが、スタンスの違いがありながら、直近7−9月四半期で過去最高の設備投資を行って、AIの熱気をさらに焚きつけており、半導体関連株価にもあらわれている通りである。AI半導体について各社の戦略的取り組みが見られて、牽引するNvidiaはSamsungはじめ韓国との連携、高帯域幅メモリ(HBM)を主導するSK HynixはAI NANDのアプローチを披露、そしてスマホなど通信用半導体のQualcommはAIアクセラレータに取り組んでいくとしている。AIの熱気いつまでと、慎重論併存の中、引き続きの注目である。 [→続きを読む]

シリコンウェーハの出荷面積、2025年ようやくプラスに転じる方向へ

シリコンウェーハの出荷面積、2025年ようやくプラスに転じる方向へ

2025年における世界のシリコン半導体ウェーハ出荷面積が前年比5.4%増の128億2400万平方インチになりそうな見通しをSEMIが発表した。これまで2023年には前年比-14.3%、24年もさらに-2.5%と減少傾向が続いてきたが、ようやく浮上する見通しとなった(図1)。26年も25年と同様、ゆっくり回復しつつある見込みで、さらに5.2%増の134.9億平方インチとなる見込みだ。 [→続きを読む]

「AI時代の3DICでは仲間で協力するエコシステムがカギを握る」〜TSMC

「AI時代の3DICでは仲間で協力するエコシステムがカギを握る」〜TSMC

TSMCが東京でTSMC 2025 Japan OIP(Open Innovation Platform)Ecosystem Forumを開催、この3年間AIによってOIPは成長した、とTSMCジャパンの小野寺誠社長(図1)が述べた。AIがあらゆるデバイスに入り新しい応用を生む時代に入ったことを印象付けた。AI時代ではコンピュータ能力をもっと欲しいという要求が高まり、さらに高集積になるSoC設計が難しくなってきた。 [→続きを読む]

中国・無錫の装置・材料展示会で見た国産化への執念

中国・無錫の装置・材料展示会で見た国産化への執念

中国では共産党・政府の支援を背景に、半導体製造装置・材料メーカーが市場シェアを急速に拡大している。しかし、商習慣や言語の違いのため、日本ではその実力を正確に判断することが難しい。9月に中国・無錫市で開かれた製造装置・材料の展示会を視察した中国の産業調査会社MIRの来長勝・日本法人副社長(図1)に、その成果や中国の装置・素材メーカーに対する見方を聞いた。 [→続きを読む]

TSMCウェイ会長が語る意欲的な世界戦略と積極的な先端開発計画を検証する

TSMCウェイ会長が語る意欲的な世界戦略と積極的な先端開発計画を検証する

台TSMCが発表した2025年第3四半期(7〜9月期)の決算概要によると、売上高は前年同期比30%増、前四半期比6%増の9899億台湾ドル、純利益は前年同期比39%増、前四半期比14%増の4523億台湾ドルと、いずれも四半期ベースでは過去最高を記録した。このため、同社は2025年通期の売上高ガイダンスを前年比30%半ばに上方修正した(参考資料12)。同社の絶好調の決算説明会(図1)での同社C.C. ウェイ(魏哲家)会長の生の声(参考資料3)を誌上実況して、Wei氏が熱く語る同社の最新の戦略や計画を検証してみよう。 [→続きを読む]

半導体サプライチェーンが地政学的な影響を受けやすくなってきた

半導体サプライチェーンが地政学的な影響を受けやすくなってきた

半導体のサプライチェーンはグローバルであり、地政学上の影響を受ける動きが増えてきた。TSMCはJASMの第2工場を日本に置くことを表明していたが、6nmプロセスを作ることが判明した。中国資本が入っているNexperiaをオランダ政府が管理することを表明したことに対して、ドイツ政府から横やりが入った。Applied Materialsが中国ビジネス減少の影響で1400名をリストラする。 [→続きを読む]