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Gartnerの2020年世界半導体トップテン、キオクシアが9位に

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2020年の世界半導体市場は前年比7.3%増の4498億ドルになったと、Gartner社が発表した(参考資料1)。同社はTSMCのようなファウンドリを含めていないため、半導体メーカーの合計が半導体市場を表している。上位10社は売上額100億ドル以上の企業となっている。日本のキオクシアが第9位に入った。

表1 2020年における世界の半導体市場トップ10社ランキング 出典:Gartner

表1 2020年における世界の半導体市場トップ10社ランキング 出典:Gartner


新型コロナウィルスに明け暮れた2020年だったが、当初はクルマやスマートフォンなど民生需要が大きく落ち込み、メーカー(半導体ユーザー)の工場がストップするなどコロナに大きく左右された。感染力の強さに驚くと同時に徹底的な対策を講じる結果となった。企業や学校はテレワークやテレ教育に代わり、自宅から通信するためのパソコンやデータセンター、Wi-Fiルータ―などが潤った。こういった需要が増え、2020年はプラス成長となった。

パソコンは、調査会社のIDCによると、これまでは出荷台数2011年の3億5240万台から2016年には2億6018万台まで急激に下がっていた(図1)。その後2018年の2億5850万台まで下がり、ほぼ下げ止まったが、2019年には2億6767万台へと回復基調を見せ始めていた。それが2020年は3億260万台と3億台まで回復した。テレワーク需要でパソコンが再び成長し始めた。それも2020年第4四半期になると前年同期比26.1%増の9159万台と急成長した。


PC出荷台数

図1 パソコンの世界出荷台数 2020年久しぶりに3億台に回復 出典:IDCの数字を元にセミコンポータルが加工


半導体第1位のIntelは、残念ながらパソコンの再成長の波に乗れなかった。このため3.7%増に留まった。半導体の平均の伸び率よりも下回ったIntelはCEO交代につながった。ライバルAMDはGartnerの調べには10位に入っていないが、IC Insightsの調べ(TSMC含む)では第15位にランクされており、AMDの売上額は前年比41%増の95億1900万ドルと見込まれている(参考資料2)。

上位10社の中で最も大きな伸びを示したのは、MediaTekの38.3%増、次がNvidiaの37.7%増、Qualcommの31.5%増、キオクシアの30.4%増となっている。MediaTekとQualcommは明らかに5Gモデムによる成長であろう。NvidiaはAIによる伸びもさることながら巣篭りによるPCゲームやゲームコンソール需要が大きかった。テレワーク需要を受けてメモリも好調で、キオクシアに次ぎSK Hynix、Micron、Samsungも平均(7.3%増)以上の伸びを示した。ただし、Samsungの売上額の中でファウンドリサービスの分は含んでいない。ファウンドリはファブレス半導体のコストとなるため、その売り上げを加えると半導体市場をダブルカウントすることになるためだ。

2021年はどうか。まずは足元の車載向け半導体の供給不足による需要回復が始まっている。テレワーク需要が続くと見られており、Chromebookやサーバー向けの半導体が活況となりそうだ、とガートナージャパンのアナリスト、山地正恒氏は語る。クルマの回復とゲーム機やスマートフォンなどが伸びると見ており、2021年の半導体は11.6%増の成長と見積もっている。


参考資料
1. Gartner Says Worldwide Semiconductor Revenue Grew 7.3% in 2020 (2021/01/14)
2. 2020年の世界半導体企業トップ15社ランキング (2020/11/25)

(2021/01/19)

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