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引き続くAIブームで急増、米中摩擦&規制で揺れた半導体市場:2025年

引き続くAIブームで急増、米中摩擦&規制で揺れた半導体市場:2025年

2025年も残りわずか、半導体関連の動きを振り返ってみる。AI関連需要が大きく引っ張って、2024年は後半に$50 billion台高水準の月間世界半導体販売高が続いて年間販売高が最高を更新したが、2025年は3月から販売高前月比増加が続くとともに、度を高めて10月には$70 billion台に達し、1-10月販売高累計がすでに2024年の年間販売高に並ぶ水準である。AIに非常に強く引っ張られる、従来とは大きく異なる様相を、2024年に続いて一層呈している市場模様である。NvidiaおよびTSMCが引っ張って、他のプレイヤーが追う構図も引き続いている。米国トランプ政権の関税、規制、中国の応酬など、地政学的リスク要因で揺れ動いたこの1年でもある。 [→続きを読む]

CadenceがUCIe規格に準拠した64GbpsのIPをTSMCの3nmプロセスでテープアウト、26年のメモリ市場は倍増の4000億ドルへ

CadenceがUCIe規格に準拠した64GbpsのIPをTSMCの3nmプロセスでテープアウト、26年のメモリ市場は倍増の4000億ドルへ

今日のニュースは、CadenceがUCIe規格に準拠したIPをTSMCN3Pプロセスでテープアウトした、2026年のメモリ市場は今年の倍増の4000億ドルへ、の2本です。チップレットの標準に準拠するIPが先端プロセスで入手できるようになると、チップレット実装の先端パッケージ市場が活性化します。また、メモリ市場は単価の値上がりと供給不足の問題が26年は顕在化し、メモリ売上は増えるという予測を市場調査会社が出しました。 [→続きを読む]

【動画】今月の重要ニュース「2025年半導体産業の総括:AI時代の本格幕開け」(12/24)

【動画】今月の重要ニュース「2025年半導体産業の総括:AI時代の本格幕開け」(12/24)

【概要】 2025年はこれまでの半導体産業とは違う動きが顕著になった年です。 半導体産業が大きく変わり始めました。世界的な企業の見方はAI時代の幕開けです。一時のブームやバブルではありません。もう一度、改めて整理します。 【日時】 2025年10月24日(水)10:00〜11:00 [→続きを読む]

CET-LetiとSTがバイオモニタリングで共同開発、データセンターによる光ファイバ需要が92Mマイル、インドの研究所が64ビットデュアルコアプロセッサを開発

CET-LetiとSTがバイオモニタリングで共同開発、データセンターによる光ファイバ需要が92Mマイル、インドの研究所が64ビットデュアルコアプロセッサを開発

今日のニュースは、3本採り上げます。CEA-LetiとSTが生体情報を連続モニタリングするパッチを共同開発、データセンターには92Mマイルの光ファイバ需要あり、インドの研究所が独自の64ビットデュアルコアプロセッサを開発、です。 [→続きを読む]

2025年1〜9月期の最新世界半導体トップ20社ランキング

2025年1〜9月期の最新世界半導体トップ20社ランキング

2025年7〜9期の世界半導体メーカーの決算が発表された。これまでの半年間の決算に第3四半期の決算を加え、2025年1〜9月の半導体売上額の上位20社をセミコンポータルが算出した。これによると、トップは1478億ドルのNvidia、2位は887億ドルのTSMC、3位584.9億ドルのSamsung、4位437億ドルのSK Hynix、5位334億ドルのIntel、という順だった。 [→続きを読む]

半導体の全てをカバーしたSEMICON Japan報道が相次ぐ

半導体の全てをカバーしたSEMICON Japan報道が相次ぐ

先週は半導体関係最大のイベントであるSEMICON Japanの記事が相次いだが、日本経済新聞と日刊工業新聞の切り口が全く違った。また、Micron Technologyは最新技術を展示していた一方で、本社から決算発表があり、メモリビジネスの好調さをいち早く見せた。ラピダスへの民間融資の8割を政府が債務保証する方針だと12月19日の日経が報じた。 [→続きを読む]

AIブームの一方の様々な懸念の中で見られる市況インパクト、各社連携

AIブームの一方の様々な懸念の中で見られる市況インパクト、各社連携

AI(人工知能)ブームに乗って巨額の投資が打ち上げられる一方、先々の利益回収を巡ってAIデータセンターの一部の完成が遅れるとの観測が伝えられると市場が敏感に反応するといった懸念含みの動きがあらわれている。AIの熱い活況に覆われて、いまとなっては伝統的なパソコン、スマホをはじめとする半導体市場も戻りが鈍く、メモリ半導体市場もAI向けに生産が集中してそれ以外の価格が高騰して、パソコンやスマホの値上げにつながる動きが顕在化している。AIの今後の進展に向けた半導体関連各社の連携も見られてきている。本年、2025年を締め括るタイミングとなるが、3月以降に上げ足をだんだん早めている半導体販売高は、AIブームの今後にかかる現時点である。 [→続きを読む]

東芝D&S、Siemens EDAのツールでアナデジ同時設計を高精度に;onsemiとGFが共同でデータセンタ向けGaNチップを開発へ

東芝D&S、Siemens EDAのツールでアナデジ同時設計を高精度に;onsemiとGFが共同でデータセンタ向けGaNチップを開発へ

今日のニュースは、東芝のD&SがSiemens EDAのツールでアナログ-デジタル同時設計や、2.5D/3D-ICの開発スピードを上げる話と、onsemiとGlobalFoundriesが共同でデータセンター向けGaNデバイスを開発する話を採り上げます。前者はこれからの半導体に必要なソフトウエアツールがセットされているからで、後者はこれからのデータセンター向けの電源設計に深く関わるからです。 [→続きを読む]

半導体製造装置市場、前・後の両工程向けとも25年は2桁成長に;SEMIの見方

半導体製造装置市場、前・後の両工程向けとも25年は2桁成長に;SEMIの見方

世界の半導体製造装置市場がこれまでの見通しから強気のプラス成長へと上方修正された。2025年の製造装置売上額は前年比13.7%増の1330億ドルになりそうだという見通しをSEMIが発表した。2025年1月では8%成長、7月には7.4%成長と見ると久々の2桁成長を予想している。この勢いで、26年は1459億ドル、27年に1560億ドルとして成長路線を予測する。上方修正の主な要因はAI需要であり、これがしばらく続くと見ている。 [→続きを読む]