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マイコンも新NVメモリの集積で微細化が可能に、18nmのMCUをSTが出荷

マイコンも新NVメモリの集積で微細化が可能に、18nmのMCUをSTが出荷

STMicroelectronicsは、初めてマイコンに18nmノードをもたらした。新製品STM32V8は、FD-SOI(完全空乏化シリコンオンインシュレータ)プロセスにPCM(相変化メモリ)を使い微細化を果たした。これまでのマイコンでは、NORフラッシュメモリを使っていたが、微細化が難しく40nmプロセスでほぼ止まっていた。28nm製品はあるが、ぎりぎりだった。実は、ストレージ部分をNORフラッシュから新型メモリに変えることでマイコンの性能は一段と上がることになる。 [→続きを読む]

2025年第3四半期のDRAMメーカートップは前期に続きSK Hynix

2025年第3四半期のDRAMメーカートップは前期に続きSK Hynix

2025年第3四半期における世界のDRAM市場は、前四半期比(QoQ)30.9%増の414億ドルに跳ね上がった。従来DRAMの契約価格の上昇とビット出荷数の増加、そしてHBMの数量が増加したことなどが要因だと、市場調査会社TrendForce は見ている。また、DRAMメーカーの順位争いは、SK hynixが前四半期に続きトップを維持しており、Samsungも生産量を増やしたもののトップを奪い返せない状況が続いている。 [→続きを読む]

音声で訊ねて音声で答えるエッジ生成AIチップをSiMa.aiが開発

音声で訊ねて音声で答えるエッジ生成AIチップをSiMa.aiが開発

人が話しかければ、言葉で答えてくれる。しかもインターネットにつなぐ必要もない。こんなエッジAIを実現するAIチップをスタートアップのSiMa.ai(シーマドットエイアイ)が開発した。LLM(大規模言語モデル)を使って受け答えだけではなく、映像データも分析する。4000FPS(フレーム/秒)という超高速度映像にも対応する。エッジAIだからこそクルマやドローン、ロボット、監視カメラなどでの広い応用が期待される。 [→続きを読む]

IEDM 2025: 電界効果トランジスタ(FET)発明100周年を記念して

IEDM 2025: 電界効果トランジスタ(FET)発明100周年を記念して

IEEE(米国電気電子学会)主催の半導体デバイスに関する最高峰の国際会議「International Electron Deice Meeting (IEDM 2025)」が2025年12月6〜10日に米国カリフォルニア州サンフランシスコで開催される。今回のメインテーマは、「FET発明100周年:デバイス・イノベーションの未来を築く」である。このメインテーマに沿った行事がいくつも企画されている(参考資料1)。 [→続きを読む]

Nvidiaの四半期売上額、過去最高の570億ドル、AI時代は続く〜Huang CEO

Nvidiaの四半期売上額、過去最高の570億ドル、AI時代は続く〜Huang CEO

先週最大のニュースは、Nvidiaの2025年8〜10月期決算での売上額が前年同期比62%増の570億ドル(約8.6兆円)を記録した発表だろう。11月20日の日本経済新聞でも大きく報道している。これまでのNvidiaの発表後の株価とは真逆の6%上昇となった。従来、Nvidiaの四半期決算では同社の予想を常に超える売上額を計上したのにもかかわらず株価は常に下がっていた。今回も予想を上回ったが、発表後、前日比で株価は上がった。 [→続きを読む]

Nvidia四半期決算&予測、AI過熱警戒&懐疑残存、発表前後の動きから

Nvidia四半期決算&予測、AI過熱警戒&懐疑残存、発表前後の動きから

AI(人工知能)の熱い活況の中、過熱を警戒し、いつまでどこまで続くのか、続き得るのかと疑う市場空気が漂うという状況が続いている。今週は、AI半導体を圧倒的に引っ張って現下のAI市況を主導している米国・Nvidiaの直近8〜10月第三四半期の決算発表が行われて、注目を一手に集めている様相である。その業績結果は過去最高を記録し、次の四半期もさらに伸びる予測が示されて、AI活況継続の先行きを思わせる内容であるが、市場は慎重な見方が相まって、Nvidiaの株価が今週末下げて締める見え方となっている。一方、第三四半期の半導体販売高ランキングでは、Nvidiaが2位に2倍以上の差をつけるデータもあらわされている現時点であり、引き続き注目である。 [→続きを読む]

ソフトウエア定義のクルマからAI定義のクルマへ、を標榜するArm

ソフトウエア定義のクルマからAI定義のクルマへ、を標榜するArm

毎年11月ごろ東京で開催されるArmのイベントは、今年「Arm Unlocked 2025」という名で、オートモーティブ、クラウド/インフラ、エッジAIという三つの分野に分けそれぞれの基調講演があった。三つともカバーできないが、少なくともオートモーティブに関しては記者会見を開いた。Arm側が力を入れていることがわかる。SD-V(ソフトウエア定義のクルマ)からAID-V(AI定義のクルマ)へ、という言葉が多用された(図1)。 [→続きを読む]

台湾TSMCの10月売上が過去最高額、九州でシリコン経済特区への検討始まる

台湾TSMCの10月売上が過去最高額、九州でシリコン経済特区への検討始まる

2025年10月の台湾TSMCの売上額は、単月としては過去最高だった。わずかひと月で3674億台湾元(約1兆8000億円)となり、前年同月比で16.9%増であった。世界の半導体産業は9月も快調でSIA(半導体工業会)の発表では前年同期比25.1%増の694.7億ドル(約10兆70000億円)だった。キオクシアは残念ながら減収減益に終わった。一方で、ソフトバンクグループ(SBG)はOpenAIに11%を出資する。 [→続きを読む]

AI半導体を巡って続く超大型アプローチ、強気の読み、波紋の動き他

AI半導体を巡って続く超大型アプローチ、強気の読み、波紋の動き他

AI(人工知能)過熱の勢いが続いており、倫理面など規制を求める声にとどまらず、経済的な先行きへの懸念が並行している現状を受け止めている。AI半導体に注目すると、インフラ契約を確保しているOpenAI、AIロボット向け半導体に取り組むTeslaはじめ、巨額の投資によるアプローチがあらわされている。先行するNvidiaに次いで、AI半導体の具体的な製品を擁するAMDは、現下の熱い活況の市場を受けて、今後3〜5年間で売上高が年間35%増加すると強気の予測をあらわしている。そのほか、AIの過熱の一方の懸念による波紋の動きが、関連各社のマネジメント、AI半導体の取り組み、そしてメモリ半導体価格の高騰の可能性、など拡がりの様相を呈している。 [→続きを読む]