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第2四半期における世界半導体ランキング、トップはSamsung

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直近の2021年第2四半期における世界半導体メーカートップランキングで韓国のSamsungが再びトップに返り咲いた。世界全体の半導体市場は、前四半期比8.3%成長を示した。これを発表したのは米市場調査会社のSemiconductor Intelligence(参考資料1)。Intelはセミコンポータルが見積もった通り(参考資料2)、2位になった。

Top Semiconductor Companies' Revenue / Source:Semiconductor Intelligence

図1 世界半導体販売額ランキング 出典:Semiconductor Intelligence


今回のランキングでは他に、Nvidiaの勢いが極めて強く、2021年第2四半期にTexas Instrumentsを抜いただけでなくすぐ上のQualcommに迫ってきていることも特徴だ。Qualcommの数字はライセンシング部門の売り上げを除いたものであるが、Broadcomも射程に入っている。ただし、Broadcomの売上額の1/3はインフラ系のソフトウエアで、半導体は2/3であるが、68億ドルの内にはソフトウエアの売り上げも入っているようだ(Broadcomの発表では66億ドル)。

半導体市場全体として2021年上半期(1〜6月)の売上合計は、前年同期比24%増となっており、2021年全体では大幅な増収が見込まれている。2021年第3四半期の見通しを発表していない企業が多いが、Micron、Qualcomm、NXPは2桁成長を見込んでいる。

キオクシアは13位の30億ドルだが、STMicroelectronicsとほぼ同額になっており、単価次第で順位が変わることがありうる。同社は第3四半期の見通しを公表していないが、今の所NANDフラッシュの単価が下がらない見込みで推移しており、売上額は伸びることが予想される。中国のスマホ市場をポスト華為から獲得できるかどうかで今後の売上額が決まってくるであろう。

参考資料
1. “Semiconductor growth to continue in 2022”, Semiconductor Intelligence (2021/08/18)
2. 「2021年第2四半期、SamsungがIntelを再び抜いた」、セミコンポータル (2021/08/02)

(2021/08/19)

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