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2020年後半の半導体製造装置は減速する、要注意

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SEMIとSEAJがそれぞれ米国製、日本製の半導体製造装置の6月の販売額を発表した。それぞれ前年同月比で14.4%増の23億1770万ドル、同31.1%増の1804億300万円と1年前よりは2桁成長であった。ただし、前月比では共に1.1%減、12.2%減と若干下がっている。順調な成長に見えるが、SEMIの予測の裏に見えるものは後半に注意が必要という意味だ。

図1 日本製および北米製の半導体製造装置販売額の推移

図1 日本製および北米製の半導体製造装置販売額の推移


半導体製造装置市場は3カ月の移動平均値で表されているが、山と谷の波を繰り返している。前回の谷である日本製半導体販売額は今年1月の1701億2900万円よりは高い。北米製半導体製造装置の販売額も前回の谷の今年の3月の22億1310万ドルよりは、今回の方が高い。

しかもSEMIの今年の見通しでは6%成長ということであるから、ややブレーキがかかる傾向にあるものの、昨年よりは成長するという見込みになる。

ただし、2020年全体で6%成長するということは実は後半にはブレーキがかかるという意味である。つまり、1〜6月合計の成長率が北米製では19.7%増、その金額は138億7020万ドルであった。日本製は13.7%増の1兆1338億500万円と共に2桁成長で推移してきた。つまり前半は飛ばしすぎといえるほどの2桁成長を示してきたが、後半にブレーキがかからなければ6%成長(参考資料1)にはならない。

単純計算で議論しよう。2019年全体の実績販売額は北米製が242億6580万ドル、日本製が2兆329億4700万円である。それぞれが年率で6%成長すると仮定すると、北米製は257億2170万ドル、日本製は2兆1549億2400万円となる。ここから上半期の分を差し引くと、下半期(7〜12月)の北米製の合計販売額は、118億5150万ドル、同様に日本製は1兆211億1900万円となる。

では、2020年後半での販売額の成長率を求めてみる。2019年の下半期(7〜12月分)の実績値は北米製が126億8090万ドル、日本製は1兆357億500万円であったから、2020年後半の成長率はそれぞれ北米製が6.5%減、日本製が1.4%減となる。つまり、2020年後半は減速する、と考えることで年間6%成長になる。

ただし、これはあくまでもSEMIが7月に予測見積もり6%成長という数字に基づき計算した結果である。6%成長という数字が間違っていれば、減速ということにはならない。例えば今年10%成長だとすれば、後半の減速には至らないはずだ。SEMIが6%成長という見積もりに対してコメントがほとんどなく、21年には2桁成長に行くというバラ色のコメントは出しているが(参考資料1)、今年に関しては、装置業界は気を引き締めてじっくり見ていく必要がある。

参考資料
1. 半導体製造装置市場、20年は6%成長、21年は700億ドル突破へ (2020/07/22)

(2020/07/28)

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