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特集コロナ戦争(3):ウェビナーで活発なディスカッションを得た

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セミコンポータルは、新型コロナウイルスが猛威を奮う中、「新型コロナウイルスに対して、半導体企業は何ができるか」というテーマのウェビナー(ウェブセミナー)を4月8日開催した(図1)。このウェビナーの意図は、セミコンポータルが、新型コロナウイルスと戦うためにできることは何か、このディスカッションの場を半導体産業に提供することだ。(動画あり)

セミコンポータルFree Webinar「新型コロナウイルスに対して、半導体企業は何ができるか」

図1 セミコンポータルが開催した会員限定Free Webinar「新型コロナウイルスに対して、半導体企業は何ができるか」


今から10年前、ベルギーの半導体研究所IMECを訪れた時、シリコンチップ上に細胞を載せて何やら実験している研究を見せられた。半導体研究になぜ細胞が必要なのか、CEOのLuc Van den Hove氏に聞いたところ、「半導体技術でガン治療を見出す」というテーマを遂行していると語った。半導体とガンが関係しているという発想に驚いた。と同時に、ガンという医学上の未解決の問題を半導体が解決するのだ、という思考は、もっと広げられると思った。つまり、「半導体で社会の問題を解決する」と考えるのである。最近こそ、ITで社会問題を解決する、と言われるようになってきたが、半導体はITのインフラの一つであることを考えると、半導体が社会問題を解決する、と言ってもよいだろう。

この視点に立って、「新型コロナウイルスに対して、半導体企業は何ができるか」という切り口にたどり着いた(参考資料1)。新型コロナウイルス情報を集めてみると、海外ではすでにこの発想で、半導体企業が新型コロナウイルスに対してできること、という考えに立っている企業が多かった。半導体だけに限らず、IT企業全体が、自分たちが新型コロナウイルスに対してできることを探し実行していたのだ。


今回のウェビナーでは、そのような考えの企業やアカデミア、行政の産官学が集結してそれぞれができることを外国の例を挙げながらレポートした。新型コロナウイルスと真正面から戦っているのは医師や看護師などの医療関係者たちだ。彼らを支援するために半導体産業は何ができるかという視点で、低コストの人工呼吸器を開発したり、半導体プロセスでこれまで経験を積んできたパーティクルの検出・削減などの技術を活かしたり、強力にブロックするマスクを作ったり、あるいはPCR検査時間を劇的に短縮するMEMS流路を開発したりするような試みが世界中で行われている。

例えば、人工呼吸器製造大手のアイルランドのMedtronic社は、これまで実績のある製品の設計仕様を公開し、誰でも作れるようにした。またMIT(マサチューセッツ工科大学)では、わずか5万円の人工呼吸器を設計し始めている。

米国では、HPC(High Performance Computing)を医療従事者たちに優先的に使わせ、しかも性能・機能を向上させていくプロジェクト「COVID-19 High Performance Computing Consortium」を結成した。DoE(エネルギー省)傘下の6つの国立研究所やNSF、NASAなどの官と、MITやCMUなどのアカデミア、そしてIBMやAWS、Nvidiaなどの民間企業が中心となり、HPCを医療従事者に提供する。

また、新型コロナウイルス対策の一つとしてテレワークが推進されているが、それはまだ日本では少ないものの、これは働き方改革の一環にもなる。セミコンポータル取締役でアドバイザリでもある香山晋氏は、最も強力な感染症対策は、本質的な「働き方改革」だと述べ、これがグローバル化に出遅れた日本が変化に直面して、自らの再定義を行い、日本的体質を変革できるかが問われている、と警告した。

常に最新情報、最新の動向を伝えるのがセミコンポータルの使命である。近いうちにこの視点をベースにして、情報をアップデートした新型コロナに対する半導体・IT企業の戦いの様子をウェビナーでレポートする予定である。

参考資料
1. ウェビナービデオ 「セミコンポータルFree Webinar:新型コロナウイルスに対して半導体企業は何ができるか」 (2020/04/08)

(2020/04/09)

訂正:ビデオスライドのp14中、KDDIの1億ドルは1億円の間違いです。お詫びして訂正します。

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